最近本当によく言われるようになりました。
「”Basin Town”ってなんですか?」
スタッフも友達なんかからよく同じことを聞かれるんだよ、と言います。
最初はそう聞かれても「えぇ?うーん音楽イベントだよ結局のところ」ぐらいに考えていたし、今でも別にそこは何も変わってはいないんです。
BasinTown は「歌を聴く音楽をもっと奈良に」をテーマとした阿南遼介とLive House NeverLandの共同イベント。
には違いないんですが、それだけじゃおさまらなくなってきているんだろうな、と思うことにしました。
じゃ、改めて自分がこのイベントをやっている意味や続けている理由はなんなんだ。何かが楽しいからこうして今もイベントのことばかり考えているんだよな。
うーん、そうねぇ…まず自分はかなりの寂しがり屋です。人といようがいまいが、なんだかなぁという気持ちが渦巻いたままでいます。そんな奴がフラッとライブハウスに来たって良くわからんのです。お目当てのバンドだけを見て帰ると目的は果たしたのに不完全燃焼な気分になります。
自分が常に蚊帳の外にいるような気になるので、人の輪みたいなものに溶け込む能力が欠落しています。ヒドイです。
でも、そんな自分が拡げた輪の中で誰かがやりたいことをしていたり、楽しんでいると自分はとっても楽しいです。知らない誰かがBasin Townというイベントに来てくれたり、知ってくれていたり、スタッフになってくれたり、ゲストのCDがたくさん売れたり。
そういうどうしようもない自分のような奴が楽しめるイベントが一つくらいあってもいいだろうに。
という気持ちで今はやってるなぁと思っています。
というわけで今現在のBasin Townのコンセプトなるものは
自分の居場所は自分で作る
ということにしておきます。変わるかもしれないし意味を足していくかもしれない。
まだまだこのイベントでやってみたいことがたくさんあります。全部吐き出して終わってからコンセプトなんて決まるんじゃないかなくらいにまだ思ってます。
でも自分は自分の居場所を作ることを考えてこのイベントを続けてきたんでしょう。だからこんなコンセプトにしておきます。
Basin Townという言葉の意味は「盆地の町」という意味です。町はみんなで作るものだと思います。
僕らの町にあなたの居場所を作りにきてほしいです。
阿南 遼介