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強い言葉を目の前にするとズーンと重くなる。
胃もたれしているような状態の心地だ。やがて自分は言葉の意味のしぶきがかからないような場所に避難するようになった。
年を取ると味の濃いものが受け付けられなくなるようなものだろうか。
感情をむき出しにすることがロックだとは思うんだけど、感情をひた隠すことがロックではない、とは到底思えない考え方になった。

子どもが些細な事で悩んで苦しんでいるのを大人たちは随分おおげさでございますなぁと思って、お高い所からのぞき込んでいる。でも、当人にとってやはりその些細な事は、何よりの一大事であって生きるか死ぬかの防波堤で立ちすくんでいる。
見たこともない高波がビタビタと顔にかかってくる。そこであの時自分は勘違いをした。
音楽に救われた
と思っていたと思う。あの時はそれでよかった。でも今はもうそうじゃない。
音楽に救われてなどいない。あの時も、きっと音楽がなくても挑んだり逃げたりしてそれっぽいオッサンになったんだと思う。その程度だとやはり思う。
それくらい特別で、平坦で、普遍な存在。

それを思い出すようなライブでした。

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